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パンデミックに挑む

急性呼吸器感染症症状の患者には標準予防策+飛沫予防策で
ドイツでMERS患者を確認、ドバイから帰国後に発症

 WHOは3月9日、ドイツ国内で中東呼吸器症候群MERS)の感染者が確認されたと発表した。患者は65歳男性で、2月8日にアラブ首長国連邦のドバイから帰国。同月10日に症状が現れ、1週間後にICUに入院した。患者は重症であるものの、容体は安定しているという。ドイツでは3例目(うち死亡1例)となる。接触者把握の調査が進行中であり、これまでのところ他の患者は見つかっていない。ドイツの国際保健規則(IHR)担当官が3月7日、WHOに報告した。

 欧州疾病予防管理センター(European Centre for Disease Prevention and Control;ECDC)によると、2012年4月から2015年3月6日までに、1079例の患者がMERSと確定。そのうち少なくとも439例が死亡している(致死率は40.7%)。

 感染者が確認されている国は、23カ国に広がっている。患者の87%はサウジアラビアで確認されており、地域的には中東がほとんどを占めている。欧州やアジアなどで確認された患者は、多くが感染国への渡航歴がある症例(輸入症例)もしくは輸入症例との接触があった患者であり、急性呼吸器感染症の症状のある患者に対しては本人の渡航歴とともに身近に渡航歴がある人がいたかどうかの確認も必須となる。

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