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パンデミックに挑む

J Infect Dis誌から
いざという時に役立つエボラ出血熱の臨床経過
診断に苦慮しつつも回復に至ったコートジボワールでの症例

 西アフリカで猛威を振るっているエボラ出血熱。その臨床像を知っておくことは、いざという時の診断に役立つに違いない。1994年11月、西アフリカで初のエボラウイルス感染例が確認された。患者はスイスに搬送され、幸運にも回復に至った。1999年にJ Infect Dis誌に掲載された論文には臨床経過が詳述されており、日本で早期診断を下すのに必要だと考えられる情報が盛り込まれている。今回はこの論文を取り上げる。

 コートジボワールの国立公園内でチンパンジーの腐乱死体が数体発見された。1994年11月16日、死亡してから12時間未満のチンパンジーの死体を動物行動学研究者3人が解剖した。その8日後、研究者の1人(34歳、女性)が発症。患者は次のような臨床経過をたどった(図1)。

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