今年3月以降、西アフリカで流行が確認されているエボラ出血熱は、累計患者数が1000人を超え、1日当たり新規患者数もこれまでの最悪を記録するなど、依然として事態収束の見込みは立っていない。
7月19日のWHO発表によると、7月15~17日に新たに67人の患者が報告され、累計患者数が1048人と1000人を超えた。この間の新規死亡者数は19人で、累計で632人となった。致死率は60.3%となった。
集計期間ごとに1日当たりの新規患者数、新規死亡数を見たところ、7月15~17日には新規患者数が22.3人となり、これまでで最多となった。累計で1000人を超えるという過去にない規模の流行になっているばかりか、新規患者数が途絶えておらす、事態は深刻さを増している。
国別にみると、シエラレオネの累計患者数が442人となり、当初の流行の中心だったギニアの410人を超えた。リベリアは196人で、こちらも1日当たり新規患者数が7.3人と引き続き流行が続いている。なお、ギニアは今回の集計期間中の新規患者、新規死亡ともゼロだった。
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