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パンデミックに挑む

米のH3N2vヒト感染例、2012年夏以降で300例超える

 米国で監視が強化されている豚インフルエンザウイルスH3N2v)のヒト感染は、9月14日までの1週間で新たに9例が確認され、2012年夏以降で300例を超えた。新規確認例は、先週の8例から1例増加した。米CDCが現地時間の9月14日に発表した。

 CDCの発表によると、この1週間で新たに確認されたのは、オハイオ州で4例、ウィスコンシン州とミネソタ州で各2例、ミシガン州で1例の計9例だった(表1)。確認された州は13州にとどまっており、1週間の報告例は一桁台と少なくなっている。

 ただし、オハイオ州のように、前週の1例から4例に増えた州もあり、警戒は必要だ。感染の舞台となったと考えられる農業見本市は、秋に向けて南部の州を中心に各地で予定されていることから、保健衛生当局では、ハイリスクと考えられる高齢者や妊婦、幼児、あるいは免疫力が低下している人や慢性疾患を持つ人々らは農業見本市への参加を避けるべきと警告している。

 CDCはH3N2vの医療者向けガイダンスを発表し、「インフルエンザ様症状+豚との接触歴はH3N2v感染の可能性例として取り扱う」とした。迅速検査で陰性が出ても否定できず、陽性が出ても特定できないとし、検体を州の公衆衛生当局の検査機関に送ることを求めている。また、臨床上は季節性インフルエンザと大きな変わりはなく、一般的な感染管理となるとも述べ、現時点では抗ウイルス薬であるタミフルとリレンザには感受性があることを明らかにしている。

 その中でも特に、季節性インフルエンザ同様、5歳未満、妊婦、65歳以上、免疫不全、慢性肺・心・代謝性・血液・神経疾患、神経発達上問題、腎・肝・その他の併存や肥満といったハイリスク群には注意するよう求めている。

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