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第29回 日本医学会総会2015関西

日本医学会総会2015関西の見どころ・聞きどころ【Vol.8】
2025~30年の開業医の在り方を学術展示で体感してください
狭間研至氏(ファルメディコ株式会社〔大阪市北区〕代表取締役、医師)に聞く

2015/02/21

はざまけんじ氏
1995年大阪大学医学部卒業。同付属病院、大阪府立病院(現大阪府立急性期・総合医療センター)などで外科・呼吸器外科診療に従事。2004年に大阪大学大学院医学系研究科臓器制御外科を修了後、実家の薬局を継承した。現在は、在宅医療の現場で診療も行う。一般社団法人日本在宅薬学会理事長。

 私は今回の医学会総会で、2つの企画に関わっています。1つは、国立京都国際会館で行われる学術展示の「開業医の未来像」です。京都きづ川病院(京都府城陽市)理事長の中野博美先生が組織する委員会のメンバーの一人として、本展示の準備を進めてきました。

 この展示は、2025~30年ぐらいをイメージした近未来の開業医の在り方を、自身の身近な問題として考えていただくことを目的としています。そのため最初に、現在どのような医療を提供しているか、今後はどうしたいかを自己診断します。その後、それぞれの地区の20年後、25年後の人口構造など客観的なデータが示されます。つまり、地域の人口がこうなって、こういう疾病構造になったときに、自身のクリニックは今まで通りで果たしてよいのかを考えていただくわけです。

 続く在宅医療のシーンでは、例えばモニタリングの機械は近未来はどれぐらい発達しているかが体感できます。体温や血圧だけでなく、呼吸数や脳波のデータも自動で送られてきて、さらに音声ファイルや動画を共有できれば、現在と全く違う医療を、在宅患者に提供できるのではないでしょうか。

 もう一つの企画は、柱15「効率的な医療人養成制度」にある「多職種連携教育(IPE)の理論と実践について」です。薬剤師の職能拡大に理解のある医師は多くはありませんが、「薬剤師の知識を自身の診療に生かして治療成績を上げよう」「薬局と協力して未受診者を受診させよう」という大きな枠組みで捉えていただけたらと思っています。私も演者の一人として登壇します。

 一般の学会では、ポスター発表の会場に行って、“芽吹き”というか、意外性のある発表を見つけるのが好きですが、医学会総会ではちょっと違います。大きな会場で、大きな医療の方向性について、聞いてみたいです。逆に言うと、私自身の発表も普通の学会と同じにならないように注意したいなと思います。

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