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第29回 日本医学会総会2015関西

日本医学会総会2015関西の見どころ・聞きどころ【Vol.17】
初めて医学会総会に参加したとき医学の幅広さと奥深さに感動しました
土屋文人氏(日本病院薬剤師会副会長)に聞く

2015/02/28

つちやふみと氏●1977年、東京大学薬学部卒。帝京大学医学部附属市原病院薬剤部長、東京医科歯科大学歯学部附属病院薬剤部長、国際医療福祉大学附属病院薬剤統括部長などを経て、2012年より日本病院薬剤師会副会長。専門は医療安全学、医療情報学、人間工学。

 私が初めて日本医学会総会に参加したのは、1987年の東京で開催された第22回大会のとき。当時、私は東大病院の薬剤部にいましたが、第二内科の助教授から、医学会総会で配布する資料の作成を手伝ってほしいと依頼され、その関係で初めて参加しました。

 初参加のときの感動は今も忘れられません。会場には、普段から参考にしている医学書の著者がずらり。医学・医療界の最高峰にいる先生方の講演が繰り広げられていました。当時、30歳代だった私は、夢中で講演を聞き歩きました。そして「医学って、なんて幅が広くて奥が深いのだろう」と衝撃にも似た感動を覚えたのです。以来、私は4年ごとに開かれる医学会総会に、毎回参加しています。

ぜひ薬剤師にも参加してほしい
 当時は今以上に、医師の集まる学会というイメージが強かったのですが、他の専門学会よりも広く深く分かりやすく議論されているという印象があり、薬剤師が医学を知る上で非常に有益だと感じていました。いつのころからか、医師以外のメディカルスタッフ用の参加費が設定され、薬剤師や看護師も参加しやすくなりましたが、医師以外で参加する人はまだまだ少ないようで、もったいない限りです。

 医学会総会では、医学・医療に関する幅広いテーマを扱っています。薬剤師は、医療チームの中で幅広い分野への対応が求められる職種です。癌や精神科、糖尿病など専門性を高めていくことも大事ですが、薬剤師はジェネラリストとして、薬を通して医学・医療に貢献していく必要があります。その実現のためには、広い視野を持つ必要があります。しかし、普段の仕事の中では、目の前の業務に関することで手いっぱいになりがちです。だからこそ、幅広いテーマが設定されている医学会総会のような場に、積極的に出ていくことが大事だといえます。

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