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第29回 日本医学会総会2015関西

日本医学会総会2015関西の見どころ・聞きどころ【Vol.5】
未来の健康を創造する先制医療。その果実をどう個別化医療に還元するのか
駒村和雄氏(兵庫医科大学循環器内科非常勤講師)に聞く

2015/02/20

こまむらかずお氏
1956年生まれ。1956年生まれ。東大経済・阪大医学部卒。大阪警察病院、ハーバード大留学などを経て95年から国立循環器病センター。98年、同センター研究所室長。2008年、兵庫医療大教授。2009年、臨床心臓病学教育研究会(JECCS)理事および兵庫医大非常勤講師。2011年、横浜市大客員教授。日経メディカルOnlineで講座「総説・論説を読む」を執筆中。(写真:松田 弘)

 私は、毎回のように医学会総会に参加しています。本業が企業人の健康診断・健康管理ですので、認定産業医(日本医師会認定産業医制度)の単位を取得するためです。座学だけでなく実技研修も組まれている「産業医セッション」が、マイプログラムの柱となります。もちろん、その間隙を縫って、注目している演題を聞くつもりです。

 日々の業務との関わりが深いセッションが中心ですが、学術講演の柱3「先制医療(個の視点からの予防医学)」に期待しています。特に、「健康長寿100歳を目指して─先制医療の取組み」は、予防の観点からも外せません。

 私も、自宅でできるという遺伝子検査をやってみました。なるほど「疫学か易学か」と揶揄されているように、結果の根拠は怪しいと感じました。しかし一方で、個別医療の分野での遺伝子解析やオミックス解析は、止めようのない技術的・経営的流れです。

 癌検診に、血液中のアミノ酸解析によって健康状態や病気の可能性を解析するサービスが使えないかと相談を受けたことがあります。私の答えは「もう少し待ってくれ」でした。現状のサービスでは、あまりにも幅のある結果が返ってくるからです。

 しっかりとした根拠がないと、解析結果が実際の発症と逆になったりした場合に対応が困難になるわけです。未来の健康を創造する先制医療の果実を、どう個別化医療へ還元するのか、エキスパートのご意見を医学会総会でぜひうかがいたいと思っています。

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