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第29回 日本医学会総会2015関西

日本医学会総会2015関西の見どころ・聞きどころ【Vol.3】
サスティナブルな医療について考えてみよう
宮田俊男氏(日本医療政策機構エグゼクティブディレクター)に聞く

2015/02/19

みやたとしお氏●1999年早稲田大学理工学部卒、2003年大阪大学医学部卒。大阪大学病院で心臓外科医として心臓血管手術、人工心臓、再生医療に従事し、その後、厚労省医系技官として薬事法改正、再生医療新法、税と社会保障の一体改革、治験業務の大幅な簡素化などに関わる。2013年8月に厚労省を退官し、日本医療政策機構に。同年11月から、内閣官房健康医療戦略室戦略推進補佐官。

 今回の、医学会総会2015関西は、非常に多彩なプログラムですね。特に、学術講演の20の柱はどんなテーマがあってどなたが講演されるか、プログラム委員の先生方の工夫や力の入れ具合、ご苦労が見え隠れして、プログラムを眺めているだけでも楽しめます。

 せっかくの医学会総会ですから、専門分野を突き詰めるセッションもよいですが、日本のこれからの医学・医療を考えるきっかけになるような、多面的な視点を持つセッションを見てもらいたいと思います。

医療資源を適正に分配するために
 これからの日本の医学を考えるには、サスティナビリティ(持続可能性)という視点を抜きに議論はできないと、私は考えています。少子高齢化が進む中、医療・介護保険を維持させながら、イノベーティブなことを取り入れていくことが求められます。

 財源が潤沢にあれば、できる限りの医療を全てやればよいのですが、今は何にお金を掛けるか選択せざるを得ない時代です。高度先進医療についても、技術的な革新性だけでなく費用対効果も含めて考える必要があります。医療費の高騰は、実は新しいテクノロジーによるものが大きい。最先端の医療ほど医療費を高める原因になっているのです。選択なしに新しいテクノロジーを取り入れていては、財政が破綻してしまうでしょう。

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