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TIA発症時に「直ちに救急車を要請する」は22.4%

 一過性脳虚血発作(TIA)の症状があったときに「直ちに救急車を要請し病院へ搬送してもらう」と回答した一般市民は22.4%だった。都道府県別でみると、徳島県が40%近くにのぼり最も高く、唯一35%を超えていた。香川県、熊本県、島根県も25%超と高率だった。これは、聖マリアンナ医科大学神経内科の秋山久尚氏らが行った1万人規模の調査で明らかになった。4月末に福岡で開催された第37回日本脳卒中学会で発表した。

 秋山氏らは、国民に対する脳卒中の啓発活動を展開する上で、脳卒中に関する一般市民の理解度を把握することが欠かせないと考え、日本全国の医療関係者以外の1万人を対象に、アンケート調査を行った。今回はTIAに関する結果を報告した。

 対象は、20歳以上69歳までの医療関係者を除く男女。一般市民モニター412万人を対象に、居住都道府県、性別、年齢階級などの人口特性を指標として3万人を抽出し、インターネットによる調査を行った。調査期間は、2010年11月8日から11日。有効回収数は、1万1121人(男性5550人、女性5571人)。平均年齢は44.8±13.1歳。会社員が42.1%、大学・大学院卒が44.4%、既婚者が62.5%などの特徴があった。

 TIAの調査では、「たとえば手足が急に動かなくなり,その10分後にはその症状が完全に消えてしまった場合、あなたはどうしますか」という質問でTIAの症状が現れた際の行動を尋ね、6項目の選択肢から近いものを選んでもらった。その結果、「とりあえず、かかりつけの医療機関に受診/相談し指示を受ける」が41.8%と最も多く、「直ちに救急車を要請し、病院へ搬送してもらう」と回答したのは22.4%に過ぎなかった。「数時間、安静にして様子をみてから病院へ行く」が17.2%、「数日間、安静にして様子をみてから病院へ行く」が7.4%だった。

 年齢階級別では、高齢ほど「直ちに救急車を要請」が高くなる傾向が見られた。

 年齢階級別の違いのほか、地域別の違いも明らかになった。たとえば、初動として「直ちに救急車を要請」と回答した人を都道府県別に見ると、徳島県が40%近くにのぼり最も高く、唯一35%を超えていた。香川県、熊本県、島根県も25%超と高率だった。一方、最も低かったのは鳥取県で唯一15%に達していなかった(図1)。

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