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ACC2011ハイライト◆NAGOYA HEART Study
糖尿病合併高血圧での治療効果 バルサルタンとアムロジピンは同等
日経メディカル特別編集版JCS2011トレンドより

名古屋大学循環器内科学の室原豊明氏

 高血圧患者は2型糖尿病を合併するケースが多く、両疾患の合併により心血管疾患発症リスクは著しく上昇する。そこで、2型糖尿病あるいは耐糖能異常を合併する高血圧患者だけを対象とし、ARBバルサルタンを中心とした治療とCa拮抗薬アムロジピンを中心とした治療の心血管イベント発症抑制効果を比較するために行われた試験がNAGOYA HEART Studyだ。

 この結果を、名古屋大学循環器内科学の室原豊明氏が報告した。

全例が2型糖尿病か耐糖能異常

 本試験は糖代謝異常を合併する30~75歳の日本人高血圧患者が対象。名古屋市およびその近郊の日本循環器学会認定の46施設で行われ、登録期間は2004年10月~10年7月だった。Prospective Randomized Open Blinded Endpoint(PROBE)法を用いておよそ3年間追跡した。6カ月以内の心疾患既往がある患者、狭心症でCa拮抗薬を投与されていた患者、左室駆出率40%未満、血清クレアチニン値2.5mg/dL以上などの患者は除外されている。

 解析対象となったのは1150例で、バルサルタン群575例、アムロジピン群575例。目標血圧値は130/80mgHg未満で、投与開始用量はバルサルタン群80mg、アムロジピン群5mgとし、4週目にそれぞれ倍増、8週目以降はACE阻害薬・ARB、Ca拮抗薬を除く降圧薬の併用投与を認めた。

 登録時患者背景には2群間で有意差は特になく(表1)、追跡期間中のバルサルタン群、アムロジピン群の収縮期血圧値、拡張期血圧値およびHbA1c値の推移についても有意な差は認められなかった(図1)。

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