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ACC2011ハイライト◆OSCAR Study
高齢高血圧への追加治療の効果 ARB増量とARB・CCB併用は同等
日経メディカル特別編集版JCS2011トレンドより

熊本大学循環器病態学の小川久雄氏

 日本では、高齢高血圧患者に対してアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、Ca拮抗薬はともに第1選択薬となっている。ARBは、特に糖尿病性腎症や心不全における心血管イベント発症抑制効果が用量依存性に増強することが知られている。

 では、ARBによる降圧治療を受けていて降圧が不十分な患者の追加治療としては、ARBの増量あるいはCa拮抗薬の追加のどちらがより有効なのか。この疑問を解決するため、熊本大学循環器病態学の小川久雄氏らは、高齢ハイリスク高血圧患者を対象に、追加治療でのARBの高用量投与と、ARB・Ca拮抗薬併用投与の、心血管イベント抑制効果を比較するOSCAR Studyを実施した。

 対象は2005年6月から07年5月に国内134施設を受診した65~84歳の高齢高血圧患者。心血管リスク因子として脳血管障害、心疾患、血管疾患、腎障害、2型糖尿病のうち少なくとも1つを保有する症例で、3年間追跡した。

 導入期間として全例にARB(オルメサルタン20mg)を投与し、このうち降圧目標(140/90mmHg未満)に到達しなかった患者を、高用量ARB群(オルメサルタン40mg)あるいはARB(オルメサルタン20mg)・Ca拮抗薬群に割り付けた。Ca拮抗薬はアムロジピンまたはアゼルニジピンを使用し、さらに降圧目標に到達しない場合にはRA系阻害薬、Ca拮抗薬以外の降圧薬を併用した。

 主要評価項目は、致死的および非致死的心血管イベント(心血管疾患、冠動脈疾患、心不全、他の動脈硬化性疾患、糖尿病細小血管障害、腎障害)と非心血管死の複合心血管イベントとした。

 1164例が評価対象となり、高用量ARB群が578例、ARB・Ca拮抗薬群が586例で、患者背景については、BMIを除けば2群間で差は見られなかった(表1)。

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