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花粉症
監修・大久保公裕(日本医科大学耳鼻咽喉科教授)

2015/02/06

※2016年3月1日、内容一部改訂

アブストラクト

  • 日本の国民の5人に1人が罹っていると推計される花粉症は、花粉抗原による季節性アレルギー性鼻炎。くしゃみ、鼻漏、鼻閉が3主徴だが、多くの場合アレルギー性結膜炎も合併しており、患者は目の痒み、流涙も訴える。
  • おもな鼻症状により「くしゃみ・鼻漏型」と「鼻閉型」に分類でき、治療薬の選択などに役立つ。花粉症の原因となる植物は日本で約50種類確認されている。スギ花粉症が全体の7割を占めるが、地域によって、生息する植物や花粉の飛散時期などは異なる。抗原検査を出す際には、診療圏の花粉の飛散状況を知っておくことが重要。
  • 3主徴の存在、好酸球染色検査が陽性、原因抗原が判明すれば確定診断できる。鼻かぜや、急性・慢性副鼻腔炎との鑑別が重要。副鼻腔炎とは、鼻汁の好中球増加、X線上陰影増強などで鑑別が可能。
  • 治療は薬物療法が主体だが、現在のところ、すべて対症療法や発作の抑制を目的としたものである。治癒が期待できる治療法は、「アレルゲン免疫療法」のみ。従来は皮下注射で実施していたが、2014年10月にスギ花粉症のアレルゲン免疫療法舌下剤が発売された。実施する医師は、学会などが実施する講習会の受講などが必要。

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