インフルエンザ脳症の患者が急増している。2018年1月21日までの1週間(第3週)だけで21例の報告があり、今シーズン累計で76例となった。新たに30歳代、40歳代、80歳代の死亡例も報告された。専門家は、「今シーズンは例年にない大流行となっており、インフルエンザ脳症のような重症例も増えることが懸念される」と話している。
国立感染症研究所の感染症週報を基に、急性脳症の報告例を抽出し、インフルエンザウイルスが原因と明記されている症例を集計した。その結果、2018年1月21日までにインフルエンザ脳症例は累計で76例だった(図1)。

図1 インフルエンザ脳症例の推移