インフルエンザの流行が拡大している。12月10日までの1週間(第49週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は2万人を超え、定点当たり4.06人と前週の2.58人から増加した。国立感染症研究所によると、推計患者数は約20万人で、うち9歳以下が40%、10歳代が20%と低年齢層を中心に感染が広がっている。重症例も目立ってきており、インフルエンザ脳症は48週までに6例が報告され、うち5例は10歳以下だった。
流行地域も拡大し、全域で流行の目安である定点1人を超えた自治体は45都道府県となった。長崎県は定点報告が10.51人と注意報レベルとされる10人を超え、今季初めての注意報を発表した。沖縄県(7.07人)、大分県(6.84人)、愛媛県(6.46人)、宮崎県(5.90人)、福岡県(5.79人)などと続いている。
感染研によると、推定患者数は約20万人で、9歳以下が40%と最多だった。10歳代が20%、30歳代と40歳代が10%で続いている。20歳代、50歳代、60歳代、70歳以上はそれぞれ5%だった(図1)。
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