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インフルエンザ診療
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2~6歳が6人、10代が2人、60代と80代も
インフルエンザ脳症が10例に、死亡報告はゼロ

 今シーズンに報告されたインフルエンザ脳症は、第49週までに10例に達したことが分かった。報告時の死亡例はゼロだった。

 国立感染症研究所がまとめている感染症発生動向調査によると、2016年36週から49週までに700例余の急性脳炎が報告されていた。このうち、病型がインフルエンザウイルスだった症例を抽出したところ、この間に10例のインフルエンザ脳症があったことが分かった。

 症例の発生時期を見ると、37週に1例目が報告されており、42週、45週、47週と1例ずつの報告があった。48週には4人と急増、49週も2人報告された。症例数は、インフルエンザの流行拡大とともに増加している(図1)。

 症例の年齢を見ると、2歳が2人、4歳が1人、5歳が2人、6歳が1人と低年齢層が多数だった。このほか、10代が2人、60代と08代が1人ずつとなっている。インフルエンザのウイルスタイプは、1例が不明だったほか、9例がA型だった。 

 国立感染症研究所によると、新型インフルエンザ(A/H1N1pdm2009)が発生した2009/10シーズンに319例のインフルエンザ脳症が報告された。以降は、80例、88例、64例、96例、101例と推移し(IASR 2015;36:212-3.)、昨シーズンは225例が報告されている。

 今シーズンのインフルエンザ流行は、50週の定点当たり報告数が全国平均で5.02人と増加している。今後、本格的な流行期を迎える中、医療機関は引き続き、インフルエンザ脳症などの重症例の発生に留意しなければならないだろう。

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