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インフルエンザ診療
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流行ウイルスがB型へ移行か、2度目の罹患に注意

 各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報)によると、3月20日までの1週間に全国の定点医療機関を受診した患者は21.13人だった。前週の28.20人からは減少したものの、依然として警報解除の目安である10人を上回っており、7週連続の警報状態となっている。ウイルス検出状況をみるとB型が相対的に増えており、同じシーズンに2度罹患するリスクもあるとして自治体は注意を呼び掛けている。

 定点当たり報告数が最も多いのは、愛媛県で35.66人だった。北海道(31.79)、高知県(30.79)、福井県(29.75)、山形県(28.54)、宮城県(28.43)などと続く。

 秋田県(19.35から23.04)、北海道(29.18から31.79)、青森県(16.12から17.55)では、前週から再び増加に転じた。また、青森県と秋田県を除く45都道府県は、依然として全域で警報段階にある。

 国立感染症研究所がまとめているインフルエンザウイルス分離・検出状況(2016年3月21現在報告数)によると、AH1pdm09が57.6%と過半数を占めている。B型(ビクトリア系統)が15.8%、B型(山形系統)が14.8%、AH3が10.2%となっている。

 直近ではAH1pdm09が減少する一方、相対的にB型の報告が目立つようになっている(図1)。定点医療機関からは、A型から回復した患者がB型に罹患する例も報告されている。このため、自治体によっては、インフルエンザ流行がA型からB型へ移行していく中、2度目の罹患に対して注意するよう呼び掛けるところも出ている。

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