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インフルエンザ診療
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インフルエンザの抗体保有率が低い年齢層は?

 今シーズンのワクチン株に選定されたインフルエンザウイルスに対する抗体を、健常者がどれだけ持っているかを調べた結果、B型で保有率が低い年齢層が目立つことが明らかになった。国立感染症研究所が11月20日、2015年度速報第1報として、インフルエンザ抗体保有状況を公表した。

 調査は、感染リスクを50%に抑える目安とされる抗体(HI抗体価1:40以上)の保有率を調べたもの。24都道府県からそれぞれ198人の計4752人の健常者を対象とした。健常者から採取された血液を用いて、インフルエンザウイルスに対する抗体価を測定。採血時期は原則として2015年7~9月(インフルエンザ流行シーズン前で、かつワクチン接種前)だった。都道府県衛生研究所が調査を担当し、抗体測定は赤血球凝集抑制試験(HI法)により実施した。測定には、今シーズンのワクチンに選定された4種類のウイルスを用いた。

 感染研は結果について、抗体保有率が60%以上を「高い」、40%以上60%未満を「比較的高い」、25%以上40%未満を「中程度」、10%以上25%未満を「比較的低い」、5%以上10%未満を「低い」、5%未満を「きわめて低い」と表している。

 全体で見ると、A/H3亜型とA/H1pdm 09亜型は「比較的高い」で、B(山形系統)は「中程度」、B(ビクトリア系統)は「低い」となっている(表1)。

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