日経メディカルのロゴ画像

循環器・糖尿病診療
のNew Stage

NEWS
日本糖尿病学会、SGLT2阻害薬の勧告を改訂
特定使用成績調査の結果や臨床経験の蓄積に基づき更新

 日本糖尿病学会SGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会」は5月12日、「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」の新たな改訂を発表した。2014年6月のRecommendationの発表、同年8月の改訂に次ぐもの。高齢者特定使用成績調査(発売後3カ月間に投与した高齢者全例を対象)の結果は治験時の有害事象や副作用の内容・頻度と大きく異なるものではなかったことなど、新たに得られた情報を広く共有し、さらなる適正使用の推進を図るための改訂という。

 新たなRecommendationは、以下の通り。

【1】インスリンやSU薬等インスリン分泌促進薬と併用する場合には、低血糖に十分留意して、それらの用量を減じる。患者にも低血糖に関する教育を十分行うこと。

【2】75歳以上の高齢者あるいは65歳から74歳で老年症候群(サルコペニア、認知機能低下、ADL低下など)のある場合には慎重に投与する。

【3】脱水防止について患者への説明も含めて十分に対策を講じること。利尿薬の併用の場合には特に脱水に注意する。

【4】発熱・下痢・嘔吐などがあるときないしは食思不振で食事が十分摂れないような場合(シックデイ)には必ず休薬する。

【5】全身倦怠・悪心嘔吐・体重減少などを伴う場合には、血糖値が正常に近くてもケトアシドーシスの可能性があるので、血中ケトン体を確認すること。

【6】本剤投与後、薬疹を疑わせる紅斑などの皮膚症状が認められた場合には速やかに投薬を中止し、皮膚科にコンサルテーションすること。また、必ず副作用報告を行うこと。

【7】尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行って、発見に努めること。問診では質問紙の活用も推奨される。発見時には、泌尿器科、婦人科にコンサルテーションすること。

この記事を読んでいる人におすすめ