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循環器・糖尿病診療
のNew Stage

J Clin Endocrinol Metab誌から
ダパグリフロジンの減量効果は主に体脂肪減少による

2014/04/14
佐古 絵理=メディカルライター

 本論文は、ナトリウムグルコース共輸送担体(SGLT)2阻害薬による体重減少が、主に体脂肪の分解によって生じることを示した研究結果としてよく引用されている。メトホルミンで効果不十分な2型糖尿病患者にダパグリフロジンを併用投与し、体重や腹囲とともに体脂肪の変化を評価したもので、J Clin Endocrinol Metab誌2012年3月号に掲載された。

 本検討は、ダパグリフロジンの第3相試験として欧州の40施設で行われた国際共同多施設ランダム化比較試験から、24週までの二重盲検期間における成績をまとめたものである。

 対象は、メトホルミンで血糖コントロールが不十分(HbA1c 6.5~8.5%、空腹時血糖値240mg/dL以下)で、BMI 25以上、体重120kg未満の2型糖尿病患者。182例をダパグリフロジン(10mg/日)群(=ダパグリフロジン+メトホルミン併用投与、91例)またはプラセボ群(=メトホルミン単独投与、91例)群に無作為に割り付けた。両群ともメトホルミンは継続した。

 主要評価項目はベースラインから24週後までの体重変化とした。副次評価項目は、ベースラインから24週後までの腹囲および二重エネルギーX線吸収測定(DXA)で測定した体脂肪量の変化量、24週における5%以上の体重減少を達成していた患者の割合とした。また、サブスタディーとして80例を対象に、内臓脂肪量、皮下脂肪量、肝脂肪含量をMRIで測定し評価した。

 解析対象者はダパグリフロジン群89例、プラセボ群91例で、MRIサブスタディーではダパグリフロジン群30例、プラセボ群37例だった。

 両群のベースラインの患者特性に大きな差はなかった。ベースラインの平均年齢は女性63.3歳、男性58.6歳、平均HbA1cは7.17%、平均BMIは31.9、平均体重は91.5kgだった。

 主要評価項目であるベースラインから24週後の体重の変化量は、ダパグリフロジン群が-2.96kg(95%信頼区間[95%CI]:-3.51~-2.41)、プラセボ群が-0.88kg(同:-1.43~-0.34)であり、体重の変化量の群間差は-2.08 kg(-2.84~-1.31、P<0.0001)と、ダパグリフロジン投与による有意な減少を認めた。

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