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【日本糖尿病合併症学会】
一般診療所向け「糖尿病標準診療マニュアル」の特徴と意義を解説
経口血糖降下薬の選択についても明記

国立国際医療研究センター病院の能登洋氏

 一般診療所において役立ててもらうことを目的とした「糖尿病標準診療マニュアル」が策定され、このほどインターネットでも公開された。策定の中心的な役割を果たした国立国際医療研究センター病院能登洋氏が、その特徴と意義について、10月に大宮で開催された日本糖尿病合併症学会で解説した。

 現在、国内の代表的な糖尿病診療ガイドラインとしては、日本糖尿病学会がまとめた「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」がある。しかし能登氏らは、一般診療所において活用するには課題が少なくないと判断、より実用性が高く、診療の最前線における妥当性の高いエビデンスを重視したマニュアルを目指した。今回のマニュアルは2011年9月に発表されたもので第4版となる。

 能登氏は、策定したマニュアルの特徴として6点(表1)を挙げた。まず、「診察・検査・糖尿病治療・合併症治療に関する包括的評価」を提示。次に、「検査の頻度や選択薬剤の優先度を明記」も挙げた。これらは、診療の第一線での実用性を重視したマニュアルである以上、当然の結果と言える。

 3点目として挙げた「専門医・拠点病院への紹介と適応のタイミングを記載」も、実臨床における意義は大きい。これには、一般診療所と専門医・拠点病院とを結ぶ「循環型の地域連携パス」を推進する意図がこめられている。4点目は内容に関する特徴で、「診療効果の確実性と安全性を重視」した点が挙げられた。また、5点目の「132件のエビデンスの批評・査定による推奨」は、マニュアルの根拠を語ったもので、マニュアルの「質の高さ」を示すものと理解できる。最後の「インターネットで一般公開中」は、ガイドラインやマニュアルの「公開の原則」に沿ったものだ。

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