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認知症合併糖尿病に対する「適切な薬物治療」を求めて

 認知症合併糖尿病に対する薬物治療は、ガイドラインや指針がない状態で、臨床現場での判断に委ねられているのが現実――。NPO法人西東京臨床糖尿病研究会の間接事業である糖尿病と認知症研究会(植木彬夫代表・東京医科大学八王子医療センター医療情報室室長)では、こうした問題認識の下に治療指針ワーキンググループを立ち上げ、「認知症に適した糖尿病治療」の確立に向けた活動を重ねている。

 第一歩は、認知症合併症糖尿病での薬物療法の実態調査の実施。その成果について、東京医科大学八王子医療センターの松下隆哉氏が、3月に開催された糖尿病と認知症研究会で発表した。

 調査は2010年11月に、北多摩、八王子、立川の各医師会の会員を対象に行われた。発送数は1735通で2011年2月15日現在で178通の回答が寄せられた(回収率10.4%)。今回はこの時点での解析結果が報告された。

 調査では、高齢者糖尿病と認知症合併糖尿病のそれぞれについて尋ねている。ここでは後者の結果を中心に紹介する。

 まず、認知症合併糖尿病に対する「適切と考えられる治療薬」について尋ねている。具体的には、インスリンやスルホニル尿素薬(SU薬)、ビグアナイド薬やαグルコシダーゼ阻害薬、DPP-4阻害薬やGLP-1アゴニストなどを挙げ、実際に臨床に当たっている医師に「適切と考えられる治療薬」を選択してもらった。

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