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Anti Thrombotic Therapy.2016

【末梢動脈疾患 エキスパートインタビュー】
積極的治療を行うのは薬物療法で様子をみている患者の20%弱
国立病院機構 鹿児島医療センター 第一循環器科医長 中島均氏

2009/11/24

国立病院機構 鹿児島医療センター 第一循環器科医長 中島均氏

 近年、増加傾向を示すPAD末梢動脈疾患)は、冠動脈疾患や脳血管障害を高率に合併し、QOLだけでなく生命予後に大きくかかわる疾患であり、早期発見・早期治療の重要性が指摘されている。そこで、国立病院機構鹿児島医療センター第一循環器科医長の中島均氏(写真)に、PAD患者の動向、診断や薬物療法、血管内治療の実際についてうかがった(日経メディカル別冊)。

―― 最初に、下肢PADの患者さんの動向について、お話しください。

中島 検査の状況をみると、平成20年の心臓エコー検査は4862件、末梢血管(動脈、静脈)のエコー検査は923件でした。平成18年、19年と比べると、心臓エコー件数は、ほぼ横ばいだったのに対し、末梢血管エコー検査は18年が686件、19年が709件でしたから、大きく増えています(表1)。このデータからみると、末梢血管疾患は増えていると考えられます。

 平成20年は、末梢血管エコー検査923件のうち、動脈が約400件でした。末梢動脈のエコー検査はABIの低下がみられた場合に行うことが多く、このうちの約6割に所見が認められていますので、下肢のPADは、かなりの頻度でみられるといえます。

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