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Anti Thrombotic Therapy.2016

【ISC2013リポート】No.2
ラクナ梗塞患者への抗血小板療法、効果を認めるのはシロスタゾールのみ

2013/04/08
日経メディカル別冊編集

 ラクナ梗塞の主要な発症機序は、他の脳梗塞病型とは異なっている。したがって、発症抑制にあたっての望ましい薬剤も異なっている可能性が考えられる。米国・ボストン大学メディカルセンターのAshkan Shoamanesh氏らは、ラクナ梗塞患者において種々の抗血小板薬の効果を評価する研究を行い、効果を認めるのはシロスタゾールのみであることを示した。その成果は、今年2月6~8日にハワイ・ホノルルで開催された国際脳卒中学会(ISC2013)で報告された。

 この研究を行うために、同氏らは、MEDLINE、EMBASE、さらに脳梗塞患者における抗血小板療法を評価したCochraneライブラリーの無作為化臨床試験データを用いた。また、ラクナ梗塞患者において脳卒中再発率を調べた臨床試験のデータや論文著者から得られたデータも含めて研究対象とした。ラクナ梗塞においてアスピリン単独とアスピリン+クロピドグレルを比較し、ISC 2011で新たに報告されたSPS3試験の抗血小板薬アームのデータも含めた(表1)。これらのデータから脳卒中再発、心筋梗塞、死亡の粗発生率をみるために、元データを合算して解析する方法であるプール解析、さらにデータ間の相関を考慮した変量効果メタ解析を行った。またメタ解析では、可能な場合は脳梗塞再発率のデータのみを用いた。

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