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Anti Thrombotic Therapy.2016

【ISC2013リポート】No.1
IASに対する抗血小板療法を検討したCATHARSIS試験の最終結果が発表

2013/03/08
日経メディカル別冊編集

東京女子医科大学神経内科教授の内山真一郎氏

 頭蓋内動脈狭窄症IAS)を伴う脳梗塞患者において、IASの進行、虚血性イベント、出血イベントに対するアスピリン+シロスタゾール併用療法アスピリン単独療法の効果を比較したCATHARSISCilostazol-Aspirin THerapy Against Recurrent Stroke with Intracranial artery Stenosis)試験の最終結果が、今年2月6-8日にハワイ・ホノルルで開催された国際脳卒中学会(ISC2013)で発表された。同研究グループ代表者の東京女子医科大学神経内科教授の内山真一郎氏が報告した。

 試験はPROBE法(prospective, randomized, open-label, blinded endpoint)によって行われた。対象は、発症後2週間~6カ月が過ぎた45~85歳の脳梗塞患者で、MRAで頭蓋内脳動脈の責任病変に50%を超える狭窄が認められた患者とされた。これらの患者をアスピリン100mg/日+シロスタゾール200mg/日を服用する群(CA群)と、アスピリン100mg/日を服用する群(A群)に無作為に割り付けて比較した。追跡期間は2年間とした。

 主要評価項目は、2年の観察期間におけるIASの進行(MRAによる評価)。副次評価項目は、総血管イベント(脳梗塞、心筋梗塞、その他の血管イベント)、死亡(脳卒中による死亡、脳卒中以外の血管死、血管以外の原因による死亡)、重篤な有害事象、新規の無症候性脳梗塞、mRSで評価したADL(日常生活動作)。試験施設は日本国内の60施設で、患者登録は2006年4月~2010年3月に行われ、追跡は2012年3月に終了した。

 CA群(n=83)とA群(n=80)の患者背景で有意差がみられたのは、男性比率(CA群77.1%、A群53.8%、P<0.01)、高血圧(CA群83.1%、A群68.8%、P=0.04)、糖尿病(CA群48.2%、A群25.0%、P<0.01)の3項目であった(表1)。

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