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Anti Thrombotic Therapy.2016

【国際脳卒中学会2009から】
脳卒中の警告サイン、認知度は37%--米国の成人調査

米国疾病予防管理センター(CDC)/国立慢性疾患予防センター(NCCDPHP)のJing Fang氏

 脳卒中の警告サインに対する認知度は37%に過ぎないことが分かった。米国の成人8万人余を対象に実施した調査で明らかになったもの。成果は、米国疾病予防管理センター(CDC)/国立慢性疾患予防センター(NCCDPHP)のJing Fang氏(写真)らが2月に米サンディエゴで開催された国際脳卒中学会(ISC2009)で報告した。

 脳卒中の警告サインに気づき直ちに救急処置につなげていくことは、脳卒中患者にとって死亡率の減少と治療効果の改善の大きなカギを握っている。このため米国では、「Healthy People 2010」という目標を掲げ、脳卒中の初期の警告症状あるいは前兆に気づき、911通報(緊急通報用電話番号)によって素早い救急処置を受けることの重要性を認識する成人人口を増加させる運動が展開されている。Fang氏らは、こうした活動の結果、脳卒中の警告サインに対する認知度がどれだけ深まったのかを明らかにするため調査を行った。

 対象には、2007年の行動危険因子サーベイランスシステム(BRFSS)を用いた。それには11州とワシントンDC、ヴァージンアイランドで行われた心筋梗塞と脳卒中に関わる調査も含まれていた。この調査では脳卒中警告症状に関連した5つの質問と、だれかが脳卒中になったと考えられる場合に最初に取るべき行動を尋ねた質問からなっていた。合計で8万6573人からの回答があった。

 回答を分析した結果、警告サインのうち「原因不明の激しい頭痛」の認知度は59%で、「顔面・腕・脚の特に片側の突然のしびれ、または脱力」の93%と大きな開きがあった(図1)。

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