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Anti Thrombotic Therapy.2016

World Stroke Congress 2008
「Virchowの3原則」をめぐる新知見と血栓症治療の新しい方向
イブニングシンポジウム「Virchowの3原則―抗血栓療法の新たな目標―」から

2009/03/12

 2008年9月24日から27日まで、オーストリアのウィーンで開催された第6回世界脳卒中学会(World Stroke Congress;WSC 2008)で、「Virchowの3原則―抗血栓療法の新たな目標―」と題したイブニングシンポジウムが開催された。

 19世紀半ば、ドイツの病理学者Rudolf K. Virchowは、血栓と梗塞の関係を詳細に研究し、血管閉塞にかかわる3つの大きな要因として、「血流の停滞」「血管内皮の傷害」「血液凝固能の亢進」を指摘して血栓症・塞栓症の概念を確立した。この3要因は、「Virchowの3原則(Virchow's Triad)」と呼ばれ、現在でも血栓症の根幹をなす要因とされている。

 当シンポジウムでは、米国の著名な2人の研究者、ハーバード大学神経学教授 Louis R. Caplan氏とワシントン大学内科(血液学)教授 Gregory J. del Zoppo氏が「Virchowの3原則」をめぐる新しい知見を示すとともに、血栓症治療の新しい方向を探った。そこで、その内容をリポートする。座長は、米国・ハーバード大学神経学教授のLouis R. Caplan氏、国立循環器病センター名誉総長の山口武典氏である。


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