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Anti Thrombotic Therapy.2016

【国際脳卒中学会2009から】
若年層の急性脳卒中、救急救命室では「やはり誤診断しがち」

ウェイン・ステート大学のSeemant Chaturvedi氏

 脳卒中の発生率は年齢と強い相関があり、若年層では比較的低いことが“常識化”している嫌いがある。このため、初発時に若年層の脳卒中に遭遇する機会がある救急救命室の医師は、誤った判断をする危険性が高いのではないか--。こうした仮説を検証した研究の結果、14%という決して低くはない割合で、誤った判断が下されていることが明らかになった。ウェイン・ステート大学(デトロイト)のSeemant Chaturvedi氏(写真)が、2月17日から20日まで米サンディエゴで開催された国際脳卒中学会2009で発表した。

 研究グループは、同大のComprehensive Stroke Centerで管理されている若年層脳卒中登録データベース(Young Stroke Registry)を再調査した。登録データベースは、外来の診断・治療記録の脳卒中診断記録をもとにしており、16歳から50歳までの患者を含んでいる。データは、人口統計学的要素、病歴、症状発現から救急室に来るまでの時間が8時間以内、その後の診断検査結果、および脳卒中の機構に関して取り出し解析した。

 その結果、2001年以降これまでに50歳以下の患者57人(男性23人、女性34人、平均年齢38.1歳、年齢範囲18-48歳)が、救急救命室に来た患者として登録されていた。このうち8人(14%)の患者(男性4人、女性4人)が、結果的に誤った診断をされており、家に帰されていた(表1)。

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