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入院後に新たに診断された誤嚥の原因疾患とは

2021/02/25

 これまで立て続けに、印象深い症例をご紹介してきました。全てが、誤嚥性肺炎を契機に、誤嚥を来す疾患が発見された症例です。慢性経過で発展した疾患も、肺炎になるまで気づかれませんでした。皆さまも一度は経験があるのではないでしょうか。

 もし誤嚥性肺炎の原因を精査していなかったら、どうなっていたでしょう。肺炎は治ったかもしれません。けれど、原疾患の診断や治療が遅れ、肺炎を繰り返したかもしれません。せっかくのめぐり合わせで、自分たちが担当した以上、よりよい診療を提供するのが、我々の使命です。

 こうした症例がもっとたくさんあるのではないか、そしてどうしたら見逃すことなく診断ができるのか、と思い立ち、飯塚病院のデータを調べてみました。肺炎で入院した患者さんのカルテを片っ端から開いていくという、なんとも泥臭い作業です。そこから見えてきたことが、実に興味深いものでしたので、ご紹介します。

著者プロフィール

吉松 由貴(よしまつ ゆき)氏。大阪大学卒。淀川キリスト教病院での初期研修、同院呼吸器内科での後期研修を経て、現職は飯塚病院呼吸器内科勤務。現職の間、浜松市リハビリテーション病院、聖隷浜松病院で摂食嚥下に関して国内留学。日本摂食嚥下リハビリテーション学会評議員。バルセロナ自治大学嚥下障害修士課程を卒業。兵庫医科大学 研究生(生理学講座、生体機能部門)。Twitterは@yukiy0105。

連載の紹介

吉松由貴の「誤嚥性肺炎、診療の知恵袋」
誤嚥性肺炎は、すんなりと治る病気ではありません。繰り返したり、命に関わることも多いのです。そんな誤嚥性肺炎の診療に、若手医師が日々どのような姿勢で挑んでいるのかを具体例を交えながらつづります。

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