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「嚥下の3分クッキング」を口ずさんで
「とろみシャーベット」の簡単な作り方

2020/08/17

(イラスト:Yurika Hirano)

 いつの間にかすっかり夏になりました。冷たいものを美味しく感じるのは、私たちだけではありません。嚥下障害がある方にとっても、冷たいものが良い作用をもたらすのです。

 年齢や疾病によって低下した咽頭感覚には、温度が刺激の1つになります。日ごろ、患者さんが食事を食べるころには常温になってしまっていないでしょうか。また、室温で保管しているゼリーや飲料を、そのまま提供していませんか。冷たいものはひんやり冷たく、温かいものはできるだけ温かいまま、食べられるようにしましょう。それだけで、咽頭感覚が刺激され、嚥下が惹起されやすくなります。もちろん、食欲もそそりますよね。

 実際の温度だけでなく、例えばカプサイシンやメントールなどといった、熱感や冷感を感じさせることによって咽頭を刺激する方法も、食前や訓練前の嚥下改善のためなどに、研究されています(そしてその多くは、日本から発信されています)。

著者プロフィール

吉松 由貴(よしまつ ゆき)氏。2011年大阪大学卒。淀川キリスト教病院での初期研修、同院呼吸器内科での後期研修を経て、現職は飯塚病院呼吸器内科勤務。現職の間、浜松市リハビリテーション病院と聖隷浜松病院で嚥下リハビリテーションに関して国内留学。

連載の紹介

吉松由貴の「誤嚥性肺炎、診療の知恵袋」
誤嚥性肺炎は、すんなりと治る病気ではありません。繰り返したり、命に関わることも多いのです。そんな誤嚥性肺炎の診療に、若手医師が日々どのような姿勢で挑んでいるのかを具体例を交えながらつづります。

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