日経メディカルのロゴ画像

「お楽しみ程度の経口摂取を」で本当にいいの?

2019/01/22
「お楽しみ程度の経口摂取を」で本当にいいの?の画像

 「QOLを考えて、お楽しみ程度の経口摂取を……」。誤嚥性肺炎のカンファレンスでよく耳にする言葉です。主治医として方針決定を求められたとき私もつい口走る、聞こえの良い表現です。経口摂取を継続しつつ発熱の頻度も減れば、日々の生活の質は担保されるかもしれません。しかしときに、「精査や訓練の中止、誤嚥するリスクの説明、ゼリーのみ継続、末梢輸液、療養型病院へ転院」という一連の診療を意味する決まり文句のように聞こえてしまうのは、私だけでしょうか。QOLつまりQuality of Lifeを「生活の質」ととらえることが原因かもしれません。

著者プロフィール

吉松 由貴(よしまつ ゆき)氏。2011年大阪大学卒。淀川キリスト教病院での初期研修、同院呼吸器内科での後期研修を経て、現職は飯塚病院呼吸器内科勤務。現職の間、浜松市リハビリテーション病院と聖隷浜松病院で嚥下リハビリテーションに関して国内留学。

連載の紹介

吉松由貴の「誤嚥性肺炎、診療の知恵袋」
誤嚥性肺炎は、すんなりと治る病気ではありません。繰り返したり、命に関わることも多いのです。そんな誤嚥性肺炎の診療に、若手医師が日々どのような姿勢で挑んでいるのかを具体例を交えながらつづります。

この記事を読んでいる人におすすめ