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誤嚥性肺炎の誤解を解く(予防編)
誤嚥させない、肺炎にしない、苦しませない
実は多い口腔ケア中の誤嚥にも注意

2018/11/21

(イラスト:池田八恵子)

 これまで誤嚥性肺炎の診断と治療についてお話ししてきましたが、実は予防の方が奥深いのです。単に肺炎を予防すればよいわけではありません。誤嚥性肺炎=悪、誤嚥性肺炎がない状態=最善とは限らず、価値観は十人十色です。誤嚥性肺炎を繰り返しても「あのうどんは最高においしかった」と満足そうな方もおられれば、一度も再発しなくても「糊みたいな食事ばかり」と不愉快な方もいるのです。

 誤嚥性肺炎の予防は、3段階で考えるようにしています。誤嚥をしないように、誤嚥をしても肺炎にならないように、そして肺炎になっても苦しまないように、です。

著者プロフィール

吉松 由貴(よしまつ ゆき)氏。大阪大学卒。淀川キリスト教病院、飯塚病院の呼吸器内科で勤務。浜松市リハビリテーション病院、聖隷浜松病院で摂食嚥下に関して国内留学。呼吸器専門医、総合内科専門医、日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士・評議員、がん治療認定医。バルセロナ自治大学嚥下障害修士号、兵庫医科大学生理学講座生体機能部門で博士号を取得。現在は英国へ臨床研究フェローとして留学中。著書は『誤嚥性肺炎の主治医力』『誤嚥性肺炎50の疑問に答えます』『対話で変わる誤嚥性肺炎診療』。Twitterは@yukiy0105。

連載の紹介

吉松由貴の「誤嚥性肺炎、診療の知恵袋」
誤嚥性肺炎は、すんなりと治る病気ではありません。繰り返したり、命に関わることも多いのです。そんな誤嚥性肺炎の診療に、若手医師が日々どのような姿勢で挑んでいるのかを具体例を交えながらつづります。
吉松由貴著、『対話で変わる誤嚥性肺炎診療』を発行

誤嚥性肺炎の診療は、現在を見ているだけでは向き合えません。患者さんがこれまでたどってきた道のりを知り、これから歩む旅路を描くところから始まります。連載「誤嚥性肺炎、診療の知恵袋」の著者である吉松由貴先生が、臨床現場で培われた経験を元に誤嚥性肺炎の道のり(病の軌跡)に沿った「対話の心得」を解説しています。患者さんごとの地図を理解した「対話」を一緒に考えましょう。(発行:日経BP、4180円[税込])

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