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過敏性腸症候群ではプラセボ効果も治療のうち

2019/01/17
田中 由佳里(東北大学医学系研究科行動医学助教)

研修医 先日、大腸内視鏡では特に異常がないけれど、時々腹痛があるという過敏性腸症候群(IBS)疑いの方に整腸薬を出してみたら、「少し良くなった気がする」と言われました。同じ日にもう1人、似た患者さんがいたので、こちらも同じ処方をしたのですが、この方は「全然変わらない」って言うんです。

田中 ほうほう。

研修医 もちろん整腸薬の効果も少しはあったかもしれないですが、「良くなった気がする」という方は、結構「プラセボ効果」が大きいんじゃないかなあと思いました。「プラセボ効果」が得られやすい人って特徴があるんですかね。

著者プロフィール

田中 由佳里(仙台厚生病院 消化器内科)●たなか ゆかり氏。2006年新潟大学卒。機能性消化管疾患の研究のため、東北大学大学院に進学し、ストレスと過敏性腸症候群の関連をテーマに研究と臨床に従事。東北大学医学系研究科を経て、2019年から現職。

連載の紹介

田中由佳里の「ハラワタの診かた」
正しい機能性消化管疾患のエビデンス解説サイト「おなかハッカー」や、患者の日常生活課題について多職種連携による解決を目指した「おなかハッカソン」などを開催している消化器内科医が、機能性消化管疾患の面白さをお伝えします。

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