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便潜血陽性者が大腸内視鏡精査を拒否したら?

2018/09/28
田中 由佳里(東北大学医学系研究科行動医学助教)
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研修医 最近、春の健診シーズンの二次検査が増えてきましたね。今日、大腸内視鏡を担当した方のうち、半分が便潜血陽性の精査でした。
田中 上部内視鏡検査も、バリウム検診結果の精査を目的とするケースが増えてきたね。
研修医 今日の患者さんに、昔大腸内視鏡で辛い思いをしたから受けたくないと言われてしまいました。なんとか説得した結果、検査を予約して帰られましたが……。
田中 大腸内視鏡は、以前よりもスコープの柔らかさなど調整できるようになったし、鎮静ができる施設も増えて、大腸内視鏡の苦しさも軽減してきたとは思うけどねえ。
研修医 ちなみに、便潜血検査は陽性だったけれど、大腸内視鏡で腫瘍などの異常がない場合もよくあり、患者さんへの説明に戸惑います。こんなとき、例えば上部消化管からの出血の可能性を考える必要はあるのでしょうか。

著者プロフィール

田中 由佳里(仙台厚生病院 消化器内科)●たなか ゆかり氏。2006年新潟大学卒。機能性消化管疾患の研究のため、東北大学大学院に進学し、ストレスと過敏性腸症候群の関連をテーマに研究と臨床に従事。東北大学医学系研究科を経て、2019年から現職。

連載の紹介

田中由佳里の「ハラワタの診かた」
正しい機能性消化管疾患のエビデンス解説サイト「おなかハッカー」や、患者の日常生活課題について多職種連携による解決を目指した「おなかハッカソン」などを開催している消化器内科医が、機能性消化管疾患の面白さをお伝えします。

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