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大腸癌検診は旧態依然でいいの?

2018/08/17
田中 由佳里(東北大学医学系研究科行動医学助教)
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 市区町村の検診を含め、基本的に検診には対象年齢の上限が定められていません。そのため、高齢の方に検診を受けた方がいいのか聞かれた場合や、検診異常の精査を依頼された場合など、どのように対応すればいいのか悩むことがあります。

 現在、日本の大腸癌検診の推奨は40歳以上で、上限はありません。便潜血検査が陽性だったということで、80歳代後半の方の精査依頼がくることがあります。ただし高齢の方の場合、大腸内視鏡検査の適応には検討が必要な方が含まれます。市区町村検診でも年齢上限の制限は定められていないことがほとんどのようで、行政関係者からは「年齢上限を設ける基準などがないので、対応が難しい」との声も聞かれます。

著者プロフィール

田中 由佳里(仙台厚生病院 消化器内科)●たなか ゆかり氏。2006年新潟大学卒。機能性消化管疾患の研究のため、東北大学大学院に進学し、ストレスと過敏性腸症候群の関連をテーマに研究と臨床に従事。東北大学医学系研究科を経て、2019年から現職。

連載の紹介

田中由佳里の「ハラワタの診かた」
正しい機能性消化管疾患のエビデンス解説サイト「おなかハッカー」や、患者の日常生活課題について多職種連携による解決を目指した「おなかハッカソン」などを開催している消化器内科医が、機能性消化管疾患の面白さをお伝えします。

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