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消化管運動パターンを制する者は腹部聴診を制す

2018/05/01
田中 由佳里(東北大学医学系研究科行動医学助教)
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 90年代を中心に、表面に沿って圧力計を複数備えたチューブ(マノメーター)を消化管に入れて圧力を測定する「消化管マノメトリー法」などで腸の収縮圧を測定した研究が多数報告されました。それらの研究で明らかになったのは、 通常、睡眠中の消化管運動(waveの数/時間)は少なく 、起床時に一気に上昇して、日中は落ち着くということです。また各食事摂取時、直後でも上昇しています(Rao SS, et al. J Physiol Gastrointest Liver Physiol 2001 280:G629-39.)。これらは、起床による交感神経活動上昇や、食事による消化管反射などによるものと考えられます。

著者プロフィール

田中 由佳里(仙台厚生病院 消化器内科)●たなか ゆかり氏。2006年新潟大学卒。機能性消化管疾患の研究のため、東北大学大学院に進学し、ストレスと過敏性腸症候群の関連をテーマに研究と臨床に従事。東北大学医学系研究科を経て、2019年から現職。

連載の紹介

田中由佳里の「ハラワタの診かた」
正しい機能性消化管疾患のエビデンス解説サイト「おなかハッカー」や、患者の日常生活課題について多職種連携による解決を目指した「おなかハッカソン」などを開催している消化器内科医が、機能性消化管疾患の面白さをお伝えします。

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