前回言及した「PPI長期投与者は胃癌有病率が有意に高かった」との論文について、欧米含めて反響が出てきているようです。こちらは、3剤併用療法でピロリ除菌を行った患者6万人超のうち、プロトンポンプ阻害薬(PPI)を長期に使用した群の胃癌発症のハザード比が2.44に上昇した(95%信頼区間1.42−4.20)という香港のデータベースを用いた後ろ向き研究です。一方、H2ブロッカー使用群には胃癌発症リスクとの関連が認められませんでした(ハザード比0.72、95%信頼区間0.48-1.07)。PPIの使用期間が長いほど胃癌発症のハザード比も上昇しており、1年以上で5.04、2年以上で6.65、3年以上で8.34になったと報告されています。

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