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第29回
幼児の言葉の遅れにはなぞなぞと反対語遊びを

2017/06/12

 子どもの言葉の発達が遅いとお母さんやお父さんは心配になるものです。外来で保護者に言葉の発達について相談されたら、皆さんはどのようにアドバイスをしていますか? 前回の「言葉を促すなら『あえて言葉は教えない』のがコツ」では、2~4歳ごろの子どもをもつ保護者への指導法として、しりとり遊びで文字への興味を促すよう指導する方法をご紹介しました。今回は、小学校に入る前(5~6歳)の子どもを持つ保護者に伝えるとよい、思考能力や言語能力を育てるためのポイントをご紹介します。

 2~4歳ごろの子どもを持つ保護者へのアドバイス方法として、しりとり遊びをお示ししましたが、それができるようになった子には、「なぞなぞ遊び」を始めるよう指導してみてください。

 なぞなぞ遊びが楽しめるようになるのは、4歳から5歳頃。なぞなぞが分かってきたら、なぞなぞ本を使えるようになります。幼稚園児用や小学生用のなぞなぞの本がありますから、最初はお母さんやお父さんがそれらの本を読んで子どもに出題します。それができたら、次は反対に子どもがなぞなぞの本を読んで、親へ出題させるといいでしょう。出題するのが楽しくなると、自然に字を読む・本を読む楽しさが分かってきて本好きの子になってくれると思います。

 なぞなぞ本はもちろん購入してもいいのですが、私は地域の図書館の利用をお勧めしています。本を借りる時は、同じものが複数冊あって、汚れている本を借りるといいと私は思っています。図書館は、たくさん読まれると思われる本や人気がある本は複数冊購入しています。汚れているのは、それだけ借りる人が多く、面白いということの証だと私は捉えています。

著者プロフィール

横井茂夫(横井こどもクリニック院長)●よこいしげお氏。1975年慈恵医大卒。国立大蔵病院・都立母子保健院を経て、1998年より現職。医師国家試験対策予備校のテコムで小児科の授業を34年間担当し、医師国家試験とCBTの模擬試験問題や解説書を作成している。乗馬、落語鑑賞、料理が趣味。

連載の紹介

泣かせない小児診療ABC
診療所は子どもに「痛い、怖い」と思われがちな場所です。医療従事者は、できる限り子どもの不安を最小限にして子ども達がその子なりに乗り越えていけるよう、手助けをする必要があります。本連載では、横井氏が試行錯誤の末たどり着いた子ども達の不安を減らす診療の工夫を、内科や総合医の開業医向けに紹介します。

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