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第23回
9~10カ月健診で医師が押さえておくべき勘所

2016/06/08

 9~10カ月健診を行っていると、保護者からは後追いをしない、ハイハイをしない、離乳食を食べない、兄姉が赤ちゃん返りをする――といった心配が寄せられます。9~10カ月健診のポイントと、保護者の抱く不安にどう答えるか、当院での取り組みを2回に分けてご紹介します。

9~10カ月健診で把握すべきことは?
 9~10カ月健診で確認すべきことは、ハイハイやつかまり立ちをするか、指で物をつまめるか、後追いをするか、3回食をしているかです。

 まず身体計測を行い、計測値を評価します。

 健診時に子どもを見て、小柄または大柄であると感じた場合、計測値のみを評価するのではなく、必ず母子手帳の後半にある乳幼児身体発育曲線を参照します。このときに大切なのは、今回の計測値だけを点として評価してはならないということです。発育曲線上に今までの計測値と今回の計測値を記入し、曲線を描いて評価します。

著者プロフィール

横井茂夫(横井こどもクリニック院長)●よこいしげお氏。1975年慈恵医大卒。国立大蔵病院・都立母子保健院を経て、1998年より現職。医師国家試験対策予備校のテコムで小児科の授業を34年間担当し、医師国家試験とCBTの模擬試験問題や解説書を作成している。乗馬、落語鑑賞、料理が趣味。

連載の紹介

泣かせない小児診療ABC
診療所は子どもに「痛い、怖い」と思われがちな場所です。医療従事者は、できる限り子どもの不安を最小限にして子ども達がその子なりに乗り越えていけるよう、手助けをする必要があります。本連載では、横井氏が試行錯誤の末たどり着いた子ども達の不安を減らす診療の工夫を、内科や総合医の開業医向けに紹介します。

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