乳幼児の発達や健康状態をチェックし、順調に育っているかどうかを確認するのが乳幼児健診です。健診を担うのも小児科医の役割の一つでしょう。
今回は、当院における6~7カ月健診の方法をご紹介したいと思います。
6~7カ月健診の頃になると、5カ月までの変化と比べて体重の増加はゆるやかになります。また、目覚めている時間が長くなり、昼と夜の区別がはっきりしてきます。離乳食もだんだん上手に食べるようになり、量や回数が増えてきます。
徐々に寝返りをしたり、自分の意志で移動するなど運動発達も進み、8カ月頃になればしっかりと座れるようになります。また、自分から手を伸ばして身の回りにある物をつかみ、手に持ったものを繰り返し振って動かしたり、手にした物を口に入れたりするようになるでしょう。
親へのアタッチメントもほぼ成立するため、親に抱かれたりあやされたりすると特に喜びます。要求を「アーアー」と言う発声で表すこともできるようになります。
こうした6~7カ月の児童に対する健診で、必ず確認すべきポイントは4つあります。
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著者プロフィール
横井茂夫(横井こどもクリニック院長)●よこいしげお氏。1975年慈恵医大卒。国立大蔵病院・都立母子保健院を経て、1998年より現職。医師国家試験対策予備校のテコムで小児科の授業を34年間担当し、医師国家試験とCBTの模擬試験問題や解説書を作成している。乗馬、落語鑑賞、料理が趣味。

連載の紹介
泣かせない小児診療ABC
診療所は子どもに「痛い、怖い」と思われがちな場所です。医療従事者は、できる限り子どもの不安を最小限にして子ども達がその子なりに乗り越えていけるよう、手助けをする必要があります。本連載では、横井氏が試行錯誤の末たどり着いた子ども達の不安を減らす診療の工夫を、内科や総合医の開業医向けに紹介します。
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