子どもが2歳前後になったころの大きなイベントに「おむつはずし」があります。外来で保護者から、「おむつはいつ頃とれますか」「どうやってとったらいいのでしょう」などと相談を受けた経験はありませんか。
ほとんどの保護者は、早くおむつをとりたいという願望を持っています。しかし、大切なのは子どもの発達を待ち、ステップを踏んでおむつを卒業するように促すことです。
また、おしっこはトイレで排泄できても、うんちはできない子もいます。そのような背景を持つ子どもには、ときに便秘が隠れているケースもあります。便秘は、乳児期から保護者の訴えが多い病気の一つです。おむつはずしに関する相談を受けたときには、これらを念頭に置く必要があります。
今回は、そんな「おむつはずし」に対する助言のポイントと便秘解消のマル秘ワザを3回に分けてご紹介します。
では、最初に問題です。次のように、保護者におむつはずしの進め方を尋ねられました。どのように回答するのが適切だと思いますか。
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著者プロフィール
横井茂夫(横井こどもクリニック院長)●よこいしげお氏。1975年慈恵医大卒。国立大蔵病院・都立母子保健院を経て、1998年より現職。医師国家試験対策予備校のテコムで小児科の授業を34年間担当し、医師国家試験とCBTの模擬試験問題や解説書を作成している。乗馬、落語鑑賞、料理が趣味。

連載の紹介
泣かせない小児診療ABC
診療所は子どもに「痛い、怖い」と思われがちな場所です。医療従事者は、できる限り子どもの不安を最小限にして子ども達がその子なりに乗り越えていけるよう、手助けをする必要があります。本連載では、横井氏が試行錯誤の末たどり着いた子ども達の不安を減らす診療の工夫を、内科や総合医の開業医向けに紹介します。
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