日経メディカルのロゴ画像

携帯電話の使い方が分からなくなった62歳男性

2015/05/21
山中克郎

MRIの拡散増強画像 大脳皮質に沿って高信号を認める

 先日、後期研修1年目の中野恵理氏と、パソコンや携帯電話の使い方が分からなくなったという主訴を持つ患者さんを診察した。

◆62歳男性
現病歴:通常何ら問題なく使えていたパソコンや携帯電話が3週間前から使えなくなった。パソコンはどのキーを打てばいいのか分からない、携帯電話も、どう番号を打てばいいのか分からない。ゆっくりとしか字が書けず、夢を見ているのか現実なのかもはっきりしない。

既往歴:大腸ポリープ、高血圧

内服薬:3種類の降圧薬

社会歴:たばこ(たまに吸う程度)、酒(ビール1000mLとワイン2杯)

バイタルサイン:体温36.0℃、血圧164/106mmHg、心拍数48回/分 整、酸素飽和度96%(室内気) 意識清明

身体所見:異常なし

神経学的所見:「パ行」「タ行」「カ行」は少し言いにくそう。指鼻試験/膝踵試験は右で、やや稚拙。全身にミオクローヌスあり

髄液検査:異常なし

頭部MRI:大脳皮質に沿って拡散強調画像(DWI)で高信号あり。T2とFLAIRで淡い高信号あり。MRAは異常なし。

著者プロフィール

山中克郎(諏訪中央病院院長補佐)●やまなか かつお氏。1985年名古屋大卒。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)一般内科、名古屋医療センター総合診療科、藤田保健衛生大学救急総合内科などを経て、2014年12月から現職。

連載の紹介

山中克郎の「八ヶ岳から吹く風」
総合診療医として唯一やり残したと感じる「地域医療」に取り組むため、諏訪中央病院に移った山中氏。「地域医療」や「地域での教育」によって日本の医療に貢献するという新たなチャレンジの日々を、八ヶ岳山麓で見つけた自然や人々との関わりとともに綴る。

この記事を読んでいる人におすすめ