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オタワ? オワタ? おわてない!!!

2022/06/30
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院院長)

 「頭部CTを撮るべきか否か」「胸部X線画像を撮るべきか否か」、検査するかどうかで悩む場面は多々あります。「写真の1枚くらい悩まず撮りゃいいじゃん」と思うかもしれませんが、それは日本がどこでもX線画像が撮れ、CTも撮れてしまう幸せな国だからです。検査へのアクセスが困難だったり、高額だったりすると、できるだけ避けたいと思うのが人情です。我々世代は医療費の自己負担額も多めですし。もちろん医療者としては放射線だって、できるだけ浴びせたくないわけです。

 検査をするかどうかで悩んだときに、どう無駄な検査を減らすかを考え、「○○だったら検査はいらないんじゃない?」という基準があります。その1つが、「オタワルール」というものです。「オワタルール」じゃないです\(^o^)/。「オタワ」です。オタワはカナダの首都。オタワ病院では、臨床ルールの作成をしており、我々の意思決定を助けてくれています。その中の1つが、Ottawa Ankle Rule(OAR)です。

 これは5つの項目のテストを行い、足関節の骨折の有無を判別する方法です。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院院長)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年から薬師寺慈恵病院に職場を移し、2021年1月からは院長として地方二次救急病院の発展を目指している。週1回岡山大学の高度救命救急センターに出入りし、ますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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