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異物性気道閉塞症とMOCHI分類 〜そして救命へ〜

2022/01/06
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院院長)

 異物性気道閉塞症(FBAO:Foreign body airway obstruction)って聞いたことありますか? 耳なじみがないかもしれませんが、「餅窒息」ならば親近感が湧くかもしれません(湧かないか……湧いてほしくもないしな……)。名前の通り、気道に異物が詰まって気道閉塞してしまうものです。FBAOは、来院時心停止の1%を占めるとされます。食事が咽頭に詰まっている場合にはマギール鉗子で取り除くことで気道を開通させられますが、声門下に落ち込んでいるとなかなかに除去が困難になります。そうなると気管支鏡で異物除去する必要がありますが、CPRをしながら、また自己心拍再開(ROSC:Return Of Spontaneous Circulation)後に気管支鏡検査で異物除去をしたことがある救急医も珍しいかもしれません。

 そんな中、マレーシアから興味深い文献が登場しました。気道異物による心停止症例に対して、救急医が気管支鏡での異物除去で救命したというケースシリーズです。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院院長)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年から薬師寺慈恵病院に職場を移し、2021年1月からは院長として地方二次救急病院の発展を目指している。週1回岡山大学の高度救命救急センターに出入りし、ますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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