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救急出動が減少する中、唯一増加した搬送事由

2021/09/09
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院院長)

 このコラムの公開日、9月9日は救急の日です。コロナ禍が始まった2020年は、都心部を中心に救急医療の逼迫が問題となりました。岡山県では、日頃から救急受け入れを行っている病院に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が集まり、強固な感染対策の維持のために受け入れが滞ったり、救急の病床を重症コロナ患者さんが使用したりということが重なり、搬送先の選定が困難になることが度々見受けられました。また、救急患者さんはCOVID-19のハイリスクと考えられたのか、第3波までは患者数がそこまで多くなかったにもかかわらず、救急搬送にかかる時間が伸びてしまっているという実態もありました(Ageta K, et al. Delay in Emergency Medical Service Transportation Responsiveness during the COVID-19 Pandemic in a Minimally Affected Region. Acta Med Okayama. 2020;74(6):513-20.)。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院院長)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年から薬師寺慈恵病院に職場を移し、2021年1月からは院長として地方二次救急病院の発展を目指している。週1回岡山大学の高度救命救急センターに出入りし、ますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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