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救急にムカつく人がやってきた

2020/08/20
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院)

 とんでもない題名の様に見えたかもしれませんが、「ムカつく」という言葉は本来、吐き気を催すという意味の言葉です。「車酔いで胸がムカムカする」とか、「食べ過ぎて胸がムカついている」といった使用ですね。イライラしても胸がムカつくので、江戸時代以降にこの言葉が転じ、腹が立っている様も「ムカムカする」と表現するようになりました。僕は荒木飛呂彦先生の様に江戸時代から生きているわけではないので実際のところは分かりませんが、とにかく「救急にムカつく人がきた」と言うと、嘔気を催している人が来たのか、何かしゃくに障ることを言ってきたり、こちらに迷惑をかける行為に及んだ人が来たのかと、2通りの意味にとらえられます。今回は、前者の意味でムカつく人の話です。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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