日経メディカルのロゴ画像

死亡診断書は特に丁寧に記載する救急医の思い

2020/08/06
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院)

 先日、Twitterで「死亡診断書は終わりの証明書とはいえ、生きた証みたいなものだし、毎回入魂して書く」という旨のtweetをしたら、バズりました。患者さんのご家族や看護師さんと思われるコメントを見ていると、到底入魂しているとは思えない書類をよく目にする方が多いようです。

 中には、何を書いているのかすら分からない筆跡だったというコメントがありました。それは悲しいですよね。僕も、お世辞にも字が上手とは言えないのですが、書類を丁寧に仕上げるのは大事だと思っています。救急医としては「死なれたくない」という気持ちが根底にあります。だからこそ、死亡診断をしたなら、なぜ死に至ったのかを真剣に考えるわけです。きちんと考えていれば、その考えを誰かに伝えるための書類をないがしろにはできんだろうと思います。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

この記事を読んでいる人におすすめ