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マスクで熱中症リスクは上がるか?

2020/05/28
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院)

 僕が住む岡山県は、とても暑い日が続いています。自粛解禁で久々に外出してみたら、季節が変わっていたという経験をした人も多いかもしれません。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の猛威は一旦鳴りを潜めましたが、人との距離を取ったり、これまで以上に手指衛生に気を使ったりと、生活は一変しています。そんな中、最近話題なのが、「マスクをすることで熱中症のリスクになるのではないか」というものです。

 そもそもマスクについては、着けることでどのくらい感染が軽減できるかはいまだに分かっていませんし、不適切な使用法なら手や顔は逆に汚れると思いますので、「マスクさえ着けていればいい」という雰囲気や、他人にマスクを強要したりする文化が醸成されることを危惧しています。それでもマスクをつけたいという思いは広がっているようで、街を歩く人のマスク着用率はとても高いです。これが熱中症のリスクだとしたら、みんな「どないしたらええんやろか」と戦々恐々としていると思われます。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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