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感染症の陰性証明が必要な日本

2020/05/21
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院)

 以前、インフルエンザの治癒証明を発行するのは難しいという話をしました。

 ないものを証明する「悪魔の証明」は極めて難しいものです。検定の精度が高ければ、「かなり高い確率で違うだろう」と言うことはできるかもしれませんが、「○○はありませぇん!」と声高らかに宣言することはできません。精度の低い検査を根拠とするなら、ことさらに難しくなります。インフルエンザの治癒証明の件は何となく社会的に浸透してきて、発行を求められることも少なくなってきたなと思っていた矢先、アレレなニュースが飛び込んできました。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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