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COVID-19対抗戦、装備はきちんとしましょう

2020/04/09
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院)

 先日、政府が布マスクを各世帯に2枚ずつ配るということで話題になりました。もう届きましたか? この方針に対しては、「布マスクなんか意味がないのではないか?」とか「そもそもなんで布マスクなん!?」とか「金配れや!!」みたいな意見まで多々あるようです。届いたマスクを突き返すのは簡単ですが、せっかく唱えてくれたベホマズンをマホカンタするのはちょっと悲しいですね。サージカルマスクの効果や使い方には以前触れました。今回は、布マスク配布の意味について考えてみましょう。

どうしてマスクを配布?
 さて、どうしてマスクが配布されたかですが、これは首相官邸ウェブサイトに記載されている首相の言葉に答えがあります。

 これによると、数千万枚単位で医療機関にサージカルマスクを配布し、高齢者施設、障害者施設、全国の小・中学校、そして一般家庭には布マスクを配布するというものでした。マスクの流通量が十分ではない今、国民の不安解消につながればという願いが込められています。不安な人は何をしても不安なので、効果の測定は非常に難しくなりますが、配布する側とされる側の思惑が完全にズレてしまうのは不幸なので、医療従事者としてマスクのいい使い道を発信できればと考えています。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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