日経メディカルのロゴ画像

新型コロナウイルス感染症には治療法がない?

2020/02/27
薬師寺 泰匡(薬師寺慈恵病院)

 世間では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話題が席巻しております。感染者が広がりを見せ、不安を広めています。よく言われるのが「インフルエンザのように、診断のための簡便な検査法や特効薬がないから不安」という意見です。これについて今回は考えてみたいと思います。

 インフルエンザは確かに簡便な検査の方法がありますが、感度が低いことから、検査前確率が高い場合でも、偽陰性を生み出してしまう可能性が十分あり得ます。本当はインフルエンザなのに、「インフルエンザじゃなくてよかった!」と安心させてしまう危険性を秘めているのです。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年からいきなり管理職。地方二次救急病院で診療しながら、岡山大学の高度救命救急センターでますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

この記事を読んでいる人におすすめ